■入道雲 - Towering cloud in summer -

 入道雲といえば、夏の名物。

 すっこーんと濃く映えた蒼い空に、遥か遠くの地面からにょきにょき〜と立ち上っている白い雲。
 あれは素晴らしく、おいらなんかは暑さを忘れて見入ってしまうほど。

 これが都会なんかではなく、大好きな北海道の美瑛でちゃりんこに乗ってゆっくりこぎつつ見れば、
 もう言うことなし!

 というわけで、ぼーっと見ていたのだが、はてさて...

 いつも入道雲は視界のはしーっこの遥か遠くにある。地面からにょきにょっきと伸びているが、

『何故いつもはしーっこにあるのだろう。
    あのはしーっこの下に住んでいる人たちは誰なんだろう。
       どうなっているんだろう。』

 と、ふと 思った。

 うーむ。

あの下にいる人は上を向いて、『あの中にラピュタが!』とか言っているのだろうか。

 それとも、

噴火口ならぬ入道雲の噴雲口でも地面にあるのだろうか。

 すごく謎である。

あるいは、月や太陽のように、地球のどこから見ても見えるような遥か遠くに浮かんでいる、実はとてつもなくすごい雲なのだろうか。

 と期待に胸を膨らませていたある日のこと、その入道雲様に向かって車で行ける機会を得ることができた。 すっとばすこと約30分弱。そびえたつ入道雲のてっぺんがだんだんと真上に近づき、見えなくなってきた。 そしてついには、まんまと入道雲の下までいくことができたのである。

.....

 反対側にまで突き抜けてみたが、やっぱり入道雲は遠くから見るに限る。

 街頭で売られている手品道具の "ジョニーくん" (約500円)の永年の謎であった、タネあかしを知ってしまった気分にも近い。